Identity-Based Encryption
ID ベース暗号(Identity-Based Encryption、IBE)は Shamir が提案し Boneh-Franklin が実現した。ユーザーの識別子文字列(例:メールアドレス)を公開鍵として使い、秘密鍵は PKG が導出する。
目的
公開鍵証明書の配布を不要にする。送信者が受信者の識別子に直接暗号化でき、PKI のない環境に適する。
メカニズム
PKG のマスターキーがシステムパラメータとユーザー秘密鍵 d_ID = H(ID)^s を生成する。暗号化はシステムパラメータと ID を使い、復号は d_ID を使う。双線形写像の上に構築され、PKG に鍵エスクローがある。
ユースケース
- 簡素化されたメール暗号化
- PKI 基盤なしの暗号化
- ID ベース署名