3DES (Triple DES)
3DES は DES の拡張であり、同一データに 3 本の 56 ビット鍵で順に暗号化-復号-暗号化(EDE)を行う。有効鍵長 168 ビットで、DES から AES への移行案として用いられる。
目的
AES 普及前に DES との後方互換性を保ちつつ安全性を強化し、DES の総当たり攻撃を防ぐ。
メカニズム
暗号文 = E_K3(D_K2(E_K1(平文)))。K1=K3 の場合は 2-key 3DES(112 ビット有効)、K1=K2=K3 の場合は単一 DES に退化(後方互換)。ブロックサイズは 64 ビット、速度は DES の約 1/3。
ユースケース
- 金融業界の EMV チップカード
- レガシー PGP 鍵の暗号化
- S/MIME 互換プロファイル
- レガシーシステムの移行
例
- 入力
K1,K2,K3 + dataOutput8-byte ciphertextEDE mode
よくあるエラー
- 2-key 3DES is vulnerable to Sweet32 birthday attacks
- Migrate to AES-256
関連用語
DES
DES(Data Encryption Standard)は 1977 年に標準化された対称ブロック暗号であり、56 ビット鍵と 64 ビットブロックを用いる。鍵長が短いため廃れている。 用語集
AES
AES(Advanced Encryption Standard)は NIST が 2001 年に確立した対称ブロック暗号であり、128/192/256 ビット鍵をサポートし、現代暗号化の事実上の標準である。 用語集
Block Cipher
ブロック暗号は固定長のブロック(例: 128 ビット)を暗号化・復号する対称暗号であり、任意長のデータを扱うには運用モードが必要である。 用語集